妊娠後期の腹痛に注意!早産や下痢が原因の場合も?陣痛の種類と見分け方も!

妊娠後期になると、さまざまな原因でチクチク、ズキズキとお腹の痛みを感じる人は多いと言います。

妊娠後期の腹痛の原因は、便秘や下痢、お腹の張りなどの他、早産の兆候や陣痛の始まりなど、お産に関わることがきっかけの可能性もあります。

妊娠後期に腹痛を感じても、慌てずに対処することができるように、妊娠後期の腹痛のさまざまな原因と、陣痛との見分け方を陣痛の種類別にまとめてみました。

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妊娠後期の腹痛で考えられる6つの原因

妊娠後期に腹痛を感じる場合に、原因として考えられることを6つ紹介します。
原因④~原因⑥については、ほうっておくと妊婦さんやお腹の赤ちゃんに危険が及ぶ疾患が原因の腹痛になります。
妊娠後期に腹痛が強い場合は、原因④~原因⑥のような危険なトラブルの可能性も考えて、腹痛の症状を注意して観察し、ひどい場合は早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

原因① 便秘や下痢による腹痛

妊娠後期は、便秘や下痢になりやすい時期のため、それらが原因で腹痛が起きることも多いです。

まず便秘ですが、便秘は妊娠初期、妊娠中期も含めて妊娠中ずっとよく起こる症状の1つです。
ホルモンバランスが変化したり大きくなった子宮に圧迫されることで腸の機能が低下することや、赤ちゃんの成長や羊水のために身体の水分が奪われ水分不足になりやすいことなどが原因と言われています。
便秘になることでお腹がキリキリと痛んだり、便がたまってお腹が張り痛みを感じることもあるでしょう。

一方、下痢についてですが、下痢は臨月頃になると起こりやすくなると言われています。
出産が間近になると、れまで便秘の原因を作っていた黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が減少し、腸の蠕動運動が活発化し始めます。
それによって、便秘が解消するのは良いものの、反対に下痢になってしまう人も多くいます。
臨月に下痢になるのは出産が近い兆候でもあるので、下痢でお腹が痛いと思っていたら、数時間後に陣痛の腹痛も始まったという人もいるようですよ。

原因② お腹の張りによる腹痛

妊娠中期~妊娠後期にかけては、体の疲れや冷え、ストレスなどさまざまな要因でお腹が張りやすくなっています。
特に妊娠後期は、1日に数回お腹が張ることも珍しくないため、お腹の張りとともに腹痛を感じてしまうこともよくあります。

お腹が張ってしまった場合は、しばらく楽な体制で横になって休むようにしましょう。
休んでいてもなかなか張りがおさまらないときや、1時間に3~5回以上など頻繁にお腹が張る場合は、切迫早産やその他トラブルの可能性もありますので、病院に相談することをおすすめします。

原因③ 陣痛による腹痛

妊娠後期の腹痛で一番、「ひょっとして?!」と思うのが、陣痛による腹痛でしょう。陣痛は、赤ちゃんが生まれるために子宮が収縮することで起きる痛みになります。

陣痛による腹痛はどんな痛みで、その他の腹痛とどう見分ければ良いのかは、下の項目『2. 妊娠後期のこの腹痛「もしかして陣痛の痛み?!」陣痛の種類と見分け方』で詳しく説明しています。

原因④ 切迫早産・早産の兆候による腹痛

生産期と言われる妊娠37週~42週未満に赤ちゃんが生まれることを早産、また、早産の一歩手前の状態のことを切迫早産と言います。

妊娠後期の時期であれば、早産で赤ちゃんが生まれてしまっても医療技術の発展により無事生き延びる可能性は高くなっています。
ただし、赤ちゃんが生まれてしまったときの臓器の発達具合や体重によっては、赤ちゃんに障害を残してしまうリスクがありますので、早産にはやはり注意が必要です。

切迫早産や早産による腹痛には、「下腹部痛が強くておさまらない」「腹痛に合わせて出血や頻繁なお腹の張りがある」といった特徴があります。
これらの特徴ある腹痛を感じた場合は、切迫早産や早産の危険も考えて、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

原因⑤ 絨毛膜羊膜炎による腹痛

絨毛膜羊膜炎とは、妊娠中期~後期に起こりうるトラブルの一つで、早産の原因の多くを占める疾患になります。
膣内が細菌に感染し、感染が赤ちゃんを包む絨毛膜や羊膜にまで拡大して炎症を起こしてしまう状態を、絨毛膜羊膜炎と言います。

絨毛膜羊膜炎になると、子宮の収縮が促されてしまうことから下腹部痛を感じることがよくあります。
その他、絨毛膜羊膜炎の特徴的な症状としては、「おりものの臭いや色がいつもと違う」、「38℃以上の高熱が出る」、「強い下腹部痛がある」などがあります。
こうした症状がみられる場合は、絨毛膜羊膜炎や、そこから発展して早産や切迫早産に至っている可能性も考えられます。

原因⑥ 常位胎盤早期剥離による腹痛

通常、子宮内で赤ちゃんを囲んでいる胎盤は、出産後に自然に子宮から剥がれ落ちて出てきます。
しかし、この胎盤が何らかの原因で出産前に子宮から剥がれ落ちてしまう状態ことを、常位胎盤早期剝離と言います。

常位胎盤早期剝離は、発症率が全妊娠の0.5~1.3%とそれほど高い疾患ではありませんが、妊娠高血圧症候群の妊婦さんや、多胎妊娠(双子など)の妊婦さん、交通事故などで外傷を受けた妊婦さんに起こる確率が高いと言われています。

常位胎盤早期剝離の症状としては、「激しい下腹部痛がある」、「少量~大量の性器出血が伴う」、「お腹が頻繁に張る」、「胎動が弱くなる」などが挙げられます。

 

妊娠後期のこの腹痛「もしかして陣痛の痛み?!」陣痛の種類と見分け方

妊娠後期に腹痛を感じると「もしかして陣痛?出産が始まる?!」と思い焦りますよね。
しかし、出産が初めての妊婦さんにとっては、どんな腹痛が陣痛の痛みなのかがわからないので、すぐに病院に行くべきなのか、様子を見るべきなのか迷ってしまうと思います。
陣痛による腹痛とはどんな痛みなのでしょうか。そして、陣痛には大きく分けて2種類ありますので、ここでは、それぞれの陣痛の見分け方についても紹介したいと思います。

陣痛の腹痛の特徴 ~ 下痢や生理痛の痛みと似ている?!

まず、陣痛による腹痛の痛みですが、一般的に「下痢のときの腹痛」「生理痛」と似た下腹部痛を感じると言われています。
下腹部が重くズキズキとした痛みを感じる場合は、陣痛による痛みの可能性があります。

しかし、先の項目で説明しましたが、臨月に入り出産が近づくと、下痢になりやすいと言われています。よって、下痢の痛みなのか陣痛の痛みかがわからない、あるいは、実際に下痢による腹痛と陣痛が同時に来たという妊婦さんもいるようです。

では、どんな痛み方をしていると陣痛を言えるのか、次の項目で2つの陣痛の種類別にもう少し詳しく見ていきたいと思います。

陣痛①「前駆陣痛」の見分け方

前駆陣痛とは、出産が始まる数日前から子宮が収縮することにより感じる痛みです。
もうすぐ出産が始まる合図ではありますが、前駆陣痛が始まってから1~2日で出産が始まる人もいれば、1週間程たってから出産に至る人もいるため、前駆陣痛の段階では、まだ入院する必要はありません。

痛みの種類は、陣痛の一つなので下痢の腹痛や生理痛に似た痛みなのですが、本格的な陣痛との見分け方は、主に以下の4点になります。

<前駆陣痛の見分け方>
・下腹部痛が不規則で、痛みがおさまる時間帯がある。
・下腹部痛がどんどん強くなったり、痛みの間隔が短くなったりしない。
・我慢できるレベルの下腹部痛である。
・下腹部痛とあわせて、時々お腹の張りを感じる。

陣痛②「本陣痛」の見分け方

本陣痛とは、本格的にお産が始まり、赤ちゃんを外に押し出すために子宮が定期的に収縮することで起きる腹痛です。
産婦人科では、痛みの間隔が10分~15分になったら病院に連絡をして入院をする流れになるところが多いです。
痛みの間隔に関することを含め、本陣痛を見分けるポイントは主に以下の4点です。

<本陣痛の見分け方>
・下腹部痛を感じる間隔が少しずつ短くなっていく。
・下腹部痛がどんどん強くなっていく。
・下腹部痛が我慢できないくらいの痛みになり、動いたり眠ることもできない。
・下腹部痛に加えて、大量の水が流れ出たり、水っぽいおりものが止まらない。(破水した場合)

まとめ

妊娠後期は、便秘や下痢になりやすく、お腹も張りやすいため腹痛を感じやすい時期です。
腹痛がよく起こる時期ではありますが、その痛み方によっては、出産が始まる「陣痛」による腹痛であったり、早産やその他の妊娠トラブルなどが原因の痛みである可能性もあります。

妊娠後期の腹痛は、痛み方やその他の体の症状を敏感に察知して、必要なときに早めに病院を受診できる準備をしておくと良いですね。

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